著作『東アジアにおける日本の使命』
       コイノニア会京都集会で (2023年7月30日)
 
  昨日の『朝日新聞』(2023年7月29日)で、東大の名誉教授の西崎文子氏は、次のような記事を書いています。
 アメリカが、1917年に、第1次世界大戦に参戦した時、知識人たちは、こぞってこう叫びました。「これは、民主主義を護るための戦争」だと。ところが、ランドルフ・ボーンという人は、これを批判して言いました。「暴力や恐怖が支配する戦争に加われば、(平和の)理想が実現するのか?」と。しかし、世論は彼の声に耳を貸すことがありませんでした。
  現在では、ロシアは必ず負ける。NATOのウクライナ支援も、日本の軍事費の急増も、正義のためだ。こういう議論が盛んです。西崎氏は、こう問いかけています。「非軍事的な平和主義は、もはや時代遅れなのか?憲法9条を破棄すべきなのか? 非軍事による平和は、現実と相容れないのか?」そして、ギリシアのツキジデスと、イギリスのホッブズの著作を取りあげています。また、今日の『朝日新聞』では、日本の軍事費増大計画をアメリカのバイデン大統領がベタほめしています。
 私の『東アジアにおける日本の使命』が、みなさんのお手元に届いていると想います。この本は、、東アジアで、日本は中国との戦争を避けて、東アジアにまことの民主主義をもたらすことが、今一番大切だと唱えています。このために、イエス様の御霊による日本への働きかけが、一番必要だと訴えています。
 アメリカのリバイバルでは、アメリカのことだけを祈り求めればいいのです。アメリカは、自分の国だけで、安全保障を実現できるからです。ところが、日本では、私たちが生きるか死ぬかの安全保障は、日本だけでは実現できないのです。中国や朝鮮半島や台湾などの国々と一緒でなければ、日本の安全保障は実現できないからです。イエス様の御霊が、日本で働いてくださるのは、このためです。日本は、アメリカとは、根本的に立場が異なるのです.。今の日本で、こういうことをはっきりと教えてくれるのは、イエス様の御霊だけです。有り難いことです。
 先月から、今まで年2回のヨハネ福音書を読む会が、毎月の第三土曜日に、ヨハネ福音書の告げるイエス様の御霊、助け主で慰め主の「パラクレートス」を祈り求める会に変わりました。東京のコイノニア会と京都のコイノニア会から、2名ずつ参加してくださっています。有り難いことです。
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