エルサレムの城壁について
     (イエスの頃まで)
 
紀元前586年:エルサレムの第一神殿崩壊。
   538年:ペルシャ王キュロスによるエルサレムへの帰還許可。
   516年:第二神殿の完成と献堂。
   445年:ネヘミヤがペルシアよりエルサレムへ。
        崩壊した城壁の建設にとりかかる。ネヘミヤが再建した城壁は、神殿の丘を囲み、
        その南へ細長くシロアムの池にいたる瓢箪(ひょうたん)のような形の城壁
        (The Illustrated Atlas of Jerusalem 36.)。
   167年:ハスモン家のマカバイ戦争の頃まで、エルサレムの城壁はネヘミヤ時代のままであった。
   150年頃:2世紀の半ばに、マカバイ戦争の勝利以後に、ハスモン家によって、
        上の街と下の町とを囲むる第一城壁(図面の赤で記した部分)の建設が行われた。
紀元後41〜44年:ヘロデ家の時代(前4年〜後70年)に、とりわけ、
       後41年〜44年を中心に第二城壁(図面の青で記した部分)が築かれた。
  * イエスの頃は、青色の第二城壁が、まだ建設中であったから、おそらく、第二城壁は、まだ存在していなかったと思われます。
         
共観福音書講話補遺      イエスの頃のエルサレムの地図