秋篠宮様のご発言:
日本の皇室をたたえる
(2018年12月3日)
今朝の8チャンネルで、秋篠宮様のご発言をとりあげていました。その際に、出席のコメンテーターが、「多額の費用をかけすぎるという宮様のご発言の主旨は分かるけれども、日本の伝統に関わる重要な行事だから、大嘗祭は前回同様のやり方で行うべきだ」という主旨の意見を述べていました。これを聞いて、私はこの記事を書くことにしました。今回の、秋篠宮様のご発言について、新聞やテレビでいろいろと「取り沙汰」されてはいます。しかし、誰も言わない、誰も書かないので、私が書きます。
秋篠宮様は、伝統文化を軽んじるようなことを一言も言っておられません。宮様は、大嘗祭は守るべきだとはっきり言われています。その上で、皇室の行事だから、<政教分離の憲法の理念に照らして>皇室の費用で、皇室が行うべきだと言っておられるのです。「憲法を守れ」というこの重要なご発言を、新聞もテレビも誰一人採り上げないで、別の論点にすり替えるのはどういうわけでしょうか?日本国憲法を守らず、これを無視して、これを変えようとしている現在の自民党政権と、宮様の発言を無視して、政権と共になって、皇室の意見を抑えこもうとする宮内庁の姿勢が、今回の宮様の「やむにやまれない想い」でのご発言から浮かび上がってきます。
時事告刻欄で、先に指摘しましたが、戦後の民主主義と平和憲法を守ろうと真剣な努力を続けてこられたのは、先の昭和天皇と、現在の平成天皇と、今の皇太子や宮様の<皇室だけ>です。現行の憲法を守ろうともしない政府と官僚と裁判官と宮内庁の中にあって、一人日本の皇室だけは、平和憲法を守り、政教分離を守り、国際平和の憲法を守ろうと苦心しておられるのです。おそらく、皇室は、先の太平洋戦争で、幾百万もの日本の兵士たちと、広島と長崎の原爆を含む膨大な数の民間人が、天皇の名のもとに死んでいったこと、その上、中国を始め海外の多数の犠牲者が出たこと、これらを深く心に刻んでおられるからだと推察いたします。私は、このような日本の皇室に敬意と賛美を送ります。政府が皇室にお金を出すことを批判する皇室が、世界のどこにありますか。日本の皇室は世界で最高の皇室です。私は、日本人として、このような皇室を持つことができたことを神の御前で誇りに思います。新聞やテレビの方にお願いしたい。クダラナイすり替え発言ばかりを流さないで、憲法を守ろうとする日本の皇室のことを、日本人だけでなく、韓国や中国の人たちに向けて、もっともっと伝えてください。
【付記】これを3日に載せたその翌日の『朝日新聞』(12月4日号)に、「大嘗祭と政教分離」と題して、大きく採り上げ、論じられています。半藤さんの言っていることが、宮様のご発言を正しく理解して、これに対して明瞭でまっとうな意見を述べていると思います。また、5日の午後7時半から、BS6チャンネルで、この問題をめぐる論議があり、その中で、これまで一貫して日本国憲法を「守ろうとしてきた」皇室の姿勢も話題になりました。
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