コイノニア会は「学校」にたとえることができます。「学校」は4年制の大学をイメージしてください。これは、イエス様の御霊にある「エクレシア」に属する学校ですが、皆さんが考えるキリスト教の特定の教派や教団に属する「神学校」のことではありません。教派や教団を超えるイエス様の「霊のエクレシア」に属する「コイノニア」の学校です(エフェソ1章20〜23節)。この「学校」では、長年、月に一度の聖書講義と各自の祈りと自由発表を行なってきました。エクレシアの学校ですから、洗礼も聖餐も行ないます。また、ホームページを通して、多くの人たちへの通信教育も行なってきました。学校ですから、中退する人もいれば、卒業する人もいれば、さらに大学院へ進んで、とことんコイノニア学校と付き合おうとする人もいます。
今日は、コイノニア学校の卒業式です。ただし「卒業」は、イエス様からの卒業ではありません。卒業する人は、大小の会社(キリスト教諸宗派の諸教会のこと)に就職する人もいれば、自分で様々な形の会社(教会のこと)を興こす人もいます。コイノニア学校の霊性を受け継いで、自分なりの塾や学校を作ろうとする人もぜひ出てほしいです。学校ですから、方々の会社(キリスト教の諸教会)から、そこに在籍したままで、勉強に来る人もいます。
コイノニア学校には真理の探究のための「自由」があります。科学と信仰を両立させる霊知と、信者それぞれの霊的な個性を発揮させる霊性と、諸宗派諸宗教の人とも交わる霊愛と、異言や預言の徴を尊ぶ霊能、これらがコイノニア学校の特徴です。どうか、卒業した後でも、この学校で学んだ高く深い理想の霊性を忘れることなく、主様の御霊の御臨在にあってここで学んだことをそれぞれの歩みに活かしてください。皆さんは、これからの日本人のエクレシアの指針となる人たちです。コイノニアの主様の御臨在は、昨日も今日も、永遠にいたるまで、変わりません(ヘブライ13章8節)。だから、主様は、必ず皆さん一人一人と共におられて、その御業を成し遂げさせてくださいます。私は、このようなコイノニア学校を今まで営んでこれたことを主にあって誇りに思っています。長年、どうも有り難うございました。
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