パラクレートスの出来事
           ヨハネ9章から
       (2023年9月23日)
 
 ヨハネ9章には、「パラクレートス」の出来事がとてもよく描かれています。イエス様がその「生まれつき不幸な人」に出会ったのは、ただ一つの理由、「神の御栄光が顕われるため」です。それは、不思議な出来事です。
 その出来事は、「イエス様がこの世に居られる時」に起こりました。 それは、「神がお遣わしになった人」という意味です。イエス様は、その人が、今自分は誰かに「触れられている」ことをはっきり分かるように、唾で土をこねて、その盲人の目に塗りました。目が見えないからです。それから「シロアムの池」へ行って目を洗いなさいと言われました。神から遣わされたお方の言うとおりにその人が「実行する」ためです。出来事は、口で言うだけでなく、実際に行なうこと起こります。
 すると、不思議なことが起こり、目が見えて来ました。イエス様に触れられて、イエス様の言われるとおりにすると、「今まで見えなかった者(もの)が見える」ようになります。ところが、困ったことが起こりました。神の御業が「見えていない」のに、自分には、御業が「見えている」と思い込んでいる人が居るからです。神様が人に働くと、それまで「見えていた」出来事が、実はそうでなかったことが分かり、反対に、それまで「見えていなかったこと」が、見えるようになるからです。だから、イエス様の出来事をめぐって、人々の間に分裂が起こります。
 目が開かれたその人は、自分に起こったのは、「神からの出来事」だと信じました。だから、イエス様と再び出会うことができたのです。イエス様はその人に、「人の子を信じるか?」と聞きました。「人の子」とは、実際に「人となって」地上に来られたイエス様のことです。彼は、「はい、信じます」と答えて、「ひれ伏して礼拝しました」。
 これが、イエス様のパラクレートスが、私たちに行なってくださることです。このパラクレートスの御業は、ヨハネ14章25〜29節に、はっきりと書かれています。 では、これから、イエス様のパラクレートスを信じて祈りましょう。
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