オンラインのセル集会12項目
      (2024年5月28日)
*はじめに
 ご夫妻のこれまでの経緯(いきさつ)は、すでに詳しく聴いていただいたから、繰り返しません。92歳の隠退の身の私にできることは、ご夫妻をこのコイノニア集会の皆さんに紹介することだけです。その理由と責任を感じて、以下の12項目を語らせていただきます。これをするのは、久子がご夫妻のために祈っていたからでもあります。
■四祭儀
 オンラインにせよ、実際の集いにせよ、三位一体の神を礼拝するセル(細胞)集会を創立するためには、(1)〜(3)の三祭儀を毎週(曜日は自由)実行してください。人数は2名から多くても10名くらい。
(1)賛美を歌ってください。賛美歌と聖歌併用で、未信者にも聴いてもらうためにも。
(2)旧約聖書と新約聖書から、一つずつ文書を選び、その小見出し部分に準じて、人数に分けて朗唱してください。心に響いたお言葉を何度も唱え、示されたことがあれば、語り合ってください。
(3)一人ひとりが祈ってください。祈りは、二千年前にパレスチナにおられ、復活して今もご臨在くださる「イエス様の御名」を呼ぶことで始めてください。特定の「祈り言葉」が与えられたら、繰り返し唱えてください。
(4)セル集会を始める信者が、三名以上の未信者を導いたら、既成の集会から必ず独立してください。ただし、洗礼と聖餐のサクラメント(聖祭儀)は、正規の牧師の資格のある方から受けてください。したがって、その牧師の属する宗派・教会のセルになります。受洗者が出た段階で、導いた人が、その宗派・教団のセル集会の有資格者であることが、正式に認められたことになります。
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例)セル集会を創設する/止める自由は、結婚する自由・しない自由/離婚する自由・しない自由に相当するほどの重みを持っています。
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whereby.com/...は、ノルウェーの会社のもので、4画面まで無料です。コイノニア会では、現在、7〜8画面ほど同時に使用していますが、月額3781円です。
■四心得
 ここで言うセル集会は、特定の教会による教勢拡大のための駒のことではありません。そういう方法も否定しませんが、それとは異なり、御霊にある自然発生的で「自由な」オンライン小集会のことです。セル集会とそれが所属する教会との関係について心得ておくべきことは以下の通りです。
(1)
あなたがたが、既成の集会/教会に所属するのは、セル集会を作らせるためではなく、既成集会に加入させるためだと思わないでください。
(2)逆に、セル集会を作るのは、既成の集会を支配したり、自分がその集会を指図するためだと思わないでください。
(3)あなたがたのセル集会に、コイノニア会のだれかが顔を出したら、そのセル集会を「指導して支配しようとしている」と誤解しないください。
(4)今度は逆に、あなたがたのセル集会に顔を出さなくても、文句を言わないでください。やる気がなくなれば、集会はいつでも止められるからです。
 これらの心得を、今のうちに、あなたがたに言うのは、セル集会ができてから言うと、そのセルの人たちから「私たちは心得違いをしていると思われている」と受け取られるからです。今なら、その心配がありません。
 以上が、イエス様にある礼拝の集い同士の「自由な交わり」を育てる大事な方法です。
■四注目点
(1)「メールとオンラインによるセル集会」は、今まで存在しなかった新しい伝道形態です。SNSやオンラインで、少数の人たちを集めてつながることができる、これからの大事な伝道形態です。
(2)スマホなどを用いるメールやインターネットなどのオンラインのSNS(social net system)では、いたずらやデマ(フエイク)や悪質な詐欺が横行しています。信仰の交わりとは逆に、ほんとうの自分を見せない偽者が出てくるのです。イエス・キリストの御名にある交わりでは、相互信頼が絶対です。イエス様の「御霊にある交わり」には、偽りが一切通用しないからです(第一ヨハネ1章7〜9節)。
(3)
集い(community)と、集い同士の御霊にある自由な交わり(association)こそ、自由と民主主義の世の中を作る秘訣であり、まことの「デモクラシー」の源(みなもと)です。
(4)ご夫妻の結婚愛こそ、この業を志した本質ですから、その結婚愛を最後まで貫いて夫婦一如を成就させることが、極めて大事です。マルコ10章6節〜12節とエフェソ5章21節〜33節。
 これらの四祭儀・四心得が実行されることで、イエス様の「真理の御霊」の働きが実証されます。ヨハネ14章17節

             
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