今日一日を生きる
石田王良 (2013年8月)
 
私市先生へ
下記は私が6月に兄に宛てたメールです。
 
<兄へのメール>
「出所後、何の当ても無かった。者に、これほどに祝福してくださるのは、今の必要を補ってくださる神様の御計画でしか、ありえませんね。 今でも、一切の営業活動はしていません。相手からの要望で出掛けます。出所後に何とか売り上げを作ろうと一時期歩き回りましたが、一つも 仕事は決まりませんでした。拘置所の中での諦めが、神様の臨在を知るきっかけでした。 社会に出てからの自分の力で何とかは・・・・・肉の思いからの力でした。
 人の思いは根っから腐っていることに何時になっても気が付かない私です。 今は、ただただ、無心になって畑を耕し、蜂の世話をしています。そうしていると、声が掛かり出掛けます。ああしよう、こうしようの詮索はしないよう心掛けています。ただただ、無心に待ちます。気苦労はありません。心配もありませ。楽です。自由です。のんきです。心から主を礼拝できます。アーメン!」
最近の私の様子をお伝え致します。毎朝、日の出前に起きて、日の出30分前が一番神秘的な光景が見られます。でも中々面白いのに出くわすのは一年に一度有るか無いかですが添付の写真の様な光景はその瞬間だけのものです。写真では迫力にかけますが、大空のキャンパスは写真では入りきれないのですね。何も見られない朝も新鮮な澄んだ空気に浸りながら瞑想。たまらないひと時です。
朝食に家内と二人で祈ります。その後はバイクで5キロ程離れた山の養蜂場で蜂の観察、今はキイロ雀蜂が蜜蜂を食べに来るので撃退しています。養蜂を始めて3年目になりますが、ようやく蜂の様子をつかみかけてきたところです。中々奥が深いです。家に戻り畑仕事をします。今年の猛暑、毎日野菜に水やり。夏野菜トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、ニンジン、トウモロコシ、インゲン、カボチャ。これからは秋野菜の種まき白菜、大根、ホウレン草、春菊、サンチェ7月下旬に蒔いておいたキャベツ、ブロッコリーの植え付けなど9月になると来春の野菜の種蒔き。タマネギ、サヤエンドウ、キャベツ、ブロッコリーなど、野菜作りただ種を蒔けば出来るものではありません。
一つ一つの野菜が成長した姿を想像してその大きさに見合った間隔に種蒔き、植え付けをしてあげます。畑仕事で一番大変なのは、草取り時期を逃すと手におえなくなります。そんな中、携帯が鳴ります。仕事の話も畑の中でします。最近この様に思います。畑仕事も蜂飼いも仕事も皆一つになっています。私にとって何が一番大切。畑の野菜は毎日の食の糧、蜂蜜が沢山採蜜出来たので販売しています。会社の仕事は営業費をかけない分安価で請け負いしています。細く長く切れることなく続いています。
明日の心配はしていません。今日この一日が十分です。朝目覚め今日のキャンパスにはどんな絵が描かれるのか澄んだ空気の中、瞑想。今日の始まり。今日しなければならない畑仕事は毎日あります、尽きることありません。自然とのふれあいは何時も新しい瞬間です。雨が降ったら本を読みます。「晴耕雨読」楽です。自由です。完成された創造主の業の中で蒔かれた種のごとく、蒔かれた所から動きません。それで十分です。「霊肉一如」の世界を少し垣間見られる瞬間、解き放たれた解放。尽きることのない一日が新しいです。
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