時流に逆らって
  今年は、国際的には北朝鮮の核武装の問題があり、国内的には、自民党の圧勝と教育基本法の改定と防衛庁の省への格上げがありました。来年はおそらく憲法改定への具体的なスケジュールが決まるでしょう。税金と軍隊と教育、この三つが国家の主権の柱です。わたしたちの税金(これは労働と同じです)、命、思想(信仰)は、何のため、誰のためかがこれから問われるようになります。戦後の民主主義は個人の人権を掲げる時代でした。これからは、国家が個人を管理し支配する時代になるのでしょうか。もしもそうだとすれば、わたしたちコイノニア会は、「時の流れに逆らって」信仰し生きる時代に入ることになります。これからどうなるのか? 今、わたしたちの国は、大事な分かれ道に立たされていると言えましょう。個人の自由と人権、これを大事にする道を歩むのか? それとも、国家が個人を管理し支配する方向へ向かうのか?この二つの分かれ道に今わたしたちはいるのです。
  コイノニア会に目を向けますと、小さいながら、東京と名古屋で交わりを持つことができました。これも皆さんのご援助のお陰です。東京や名古屋で仕事をしながら伝道を志しているコイノニア会のメンバーの方々がおられます。しかし、彼らは、生活の面でも決して楽ではありません。全員が、それぞれに厳しい状況の中で、イエス様の証を立てたいと祈りつつ頑張っています。なんとか生活と健康の両方で、安心して福音の証に専念できるようになってほしい。こう祈らずにおれません。
  コイノニア会は大事な存在です。国家は永遠ではないのです。会社も永遠ではないのです。けれども、イエス様に従うわたしたち一人一人は、皆さんそれぞれ天下一品。それぞれにかけがえのない霊的な人格を与えられています。永遠の命は、今も生きて働いてくださるナザレのイエス様を信じる信仰にあります(ヨハネ福音書17章3節)。どうぞ皆さん、このイエス様への信仰に生きてください。
   そんなことより、今の自分の幸せのほうが大事だと思う気持ちは分かります。でも、自分の小さな幸せを守ろうとしてもそれが潰されていく。そういう時代がこれからくるかもしれません。だから、自分の小さな幸せを守ろうとするなら、それを失いますよ。どうぞ、自分の仕事と命と信仰とを国家のためではなく、ナザレのイエス様に明け渡してください。主様があなたの代わりに生きてくださるのです。主様にそれを任せてしまえば、それを得るのです。「自分の命を守ろうとする者は、それを失い。わたしのために命を捨てる者は、それを得る」のです(マルコ10章29節)。どうぞ皆さん、思い切って、主様に全部明け渡してください。
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