三論三道を往く
(2025年4月24日)
私が出合った三つの大事な小論があります。時代順にあげると、
(1)1世紀に初代キリスト教会においてパウロが書いた新約聖書の一つの文書、『ガラテヤ人への手紙』で、これはキリスト教の福音の真理である「信仰の自由」を唱えるものです。
(2)9世紀に、空海が中国から平安京にもたらした「胎蔵曼荼羅図」で、そこには、大日如来に具わる「真言」の広大無辺な世界の自由が描かれています。
(3)17世紀に、イングランドの宗教改革において、ジョン・ミルトンが書いた『言論の自由』で、キリスト教に基づく民主主義における思想の自由を唱えるものです。