▼「統括する」について：コイノニア京都集会（２０２１年５月２９日）

　初めの「イエス・キリストにあって」は、パウロ書簡では、「イエス・キリストにある贖いの血」として出てくることが多いです。しかし、エフェソ人への手紙では、「イエス・キリストにあって、その血による贖い代（しろ）を＜わたしたちは賜わっている＞」とあるから、御子の血の贖いのみ力が、「わたしたちにおいて現に働いている」ほうに、重点が置かれています。「贖い代を（わたしたちが）賜わっている」とある以上、「だれか」が、御子の血というわたしたちへの贖い代（しろ）を「受け取って」いるはずです。そうでなければ、「御子の豊かな恩寵がわたしたちのほうに注がれ溢れ出て、あらゆる知恵と洞察となって働く」ことなどありえません。しかし、エフェソ人への手紙の著者は、これについては一切触れず、ただ、御子の血による贖い代（しろ）が、「現実にその絶大なみ力を発揮して」、自分たちが、神の不思議な摂理による「絶大なパワー」を受けているそのことのほうをひたすら語るのです。ああ、今わたしが、異常な恍惚と興奮状態にあります。これも神のみ力のゆえでしょうか。もしも「まとも」なら、皆さんのゆえです！（第二コリント５章１３節）。

　上にあげた聖句を現在のわたしたちに当てはめると、これからは、神の不思議（神秘）なお計らい（経綸）によって、東アジアのキリスト教の時代が始まろうとしています。日本は、今、かつて犯した戦争犯罪の罪科への赦免をイエス様の血の贖い代（しろ）から受けて、「立ち上がろう」としています。その上で、わたしたちの日本が、イエス・キリストに導かれてこれを「統括する」こと、言い換えると、リーダーシップを発揮するように求められているのです。このための「絶大な力（パワー）」が、罪の赦しの恩寵となって、イエス様のエクレシアのメンバーであるわたしたちに働いてくださるのです。「統括する」とは、反対や批判をするためではありません。批判や反対は、パワーがなくてもやれますが、パワーを具えている者は、「和解させる」ことで「まとめ役として取り仕切る」ことができるのです。これこそが、「宇宙を統括する」イエス・キリストの絶大な御力のお働きです。これからの日本は、アジアにキリスト教を広めるためにリーダーシップを採ることが求められているのです。どうかこのイエス様を信じてください。
【補遺】日韓関係について
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