恩寵の日韓関係
      京都集会(2021年6月26日)
  前回、この集会で与えられたエフェソ1章7〜10節の御言葉から、先の戦争で犯した日本の罪が、70余年を経過してようやく、イエス様の尊い血の代価によって、贖われて赦されている。こういう信仰が与えられました。するとその時に、大きな喜びとパワーが来ました。ところが、メッセージを語ろうとするその前夜に、そういう私の信仰を真っ向から否定する韓国からの「反日法案」が出されているとテレビで突然知らされて、突然のことなので、すっかり頭にきてしまったのです。
 しかし、集会の後で、「赦された者」は、「赦さなければならない」と示されて、「ああ、これは主様からのお示しだ」と深く反省させられました。それで、自分が霊的な傲慢にとらわれたことを改めて主にお詫びしました。すると、「罪を赦す御霊の驚くべきパワー」が降ってきて、わたしの憎悪と怒りを取り除いてくださったのです。不思議な御霊のお働きです。感謝です。そこで、改めて皆さんにお詫びのメールを出しました。
 日本は、今後も、韓国や北朝鮮や中国から、「戦争犯罪国」という汚名を浴びせ続けられることが予想されます。しかし、これに乗せられて、反韓、反中国感情を募(つの)らせることは、主の御心ではありません。そのよう憎悪と怒りは、日本のためにも、東アジアの平和のためにもなりません。こういう主の御心を裏返して見れば、韓国のクリスチャンたちのほうも、日本が、すでに主に贖われて罪の赦しを授与されていることを認識する必要があります。かつての韓国のクリスチャン大統領キム・デジュンは、このことを日韓両方に教えてくださったお方です。彼の時に、慰安婦問題で、日韓の合意が成立したからです。日本のクリスチャンも韓国のクリスチャンも、霊的な傲慢に誘われることなく、国家とか教団から自由になって、イエス様の御霊にある個人同士の小さな交わりを形成していく。これが、これからの日韓関係を平和に導く最も確かな方法です。急がば回れです。
 前回のルカ4章では、イエス様は、「サタンの徴発」に乗せられませんでした。わたしたちも乗せられないように、注意しなければならないと、深く自戒させられた次第です。この事態を今回のルカ5章の「中風の人の癒やし」に当てはめて言えば、ここでもイエス様の「ものすごいパワー」が発揮されています。イエス様から日本に向けて、「あなたの罪は赦された」と言われることは、日本は、今こそ「立ち上がって起きて歩きなさい」と言われていることと同じなのです。だから、たとえ、裁きの律法主義の人たちから、「日本の罪が赦されたなどと言うのは、神を冒涜することだ」と批判されても、「人の子」であるイエス様の「権威とみ力」が働いて、日本は、起き上がって(復興して/復活して)歩くことができます。このようなことができるのは、ひとえに、神の御子イエス・キリストの受肉とこのお方の十字架による恩寵から降る赦しがあればこそ可能な出来事なのです。イエス様が日本になさるこのような御業を見て、世界の人たちも、きっと「驚嘆する」でしょう。
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