214章 派遣と昇天
               【聖句】
マルコ16章19節〜20節/マタイ28章16節〜20節/ルカ24章50節〜52節
■マルコ16章
19主イエスは、弟子たちに話した後、天に上げられ、神の右の座に着かれた。
20一方、弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した。主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった。
■マタイ28章
16さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスの指示された山に登った。
17そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。
18イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。
19だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、
20あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」
■ルカ24章
50イエスは、そこから彼らをベタニアの辺りまで連れて行き、手を上げて祝福された。
51そして、祝福しながら彼らを離れ、天に上げられた。
52
彼らはイエスを伏し拝んだ後、大喜びでエルサレムに戻り、絶えず神殿の境内にいて、神をほめたたえていた。 
                             【注釈】 
            【講話】
 今回は、四福音書から使徒言行録へ移行するその「結び」となる出来事です。それは、注釈で述べたとおり、「地上のイエス様」から、神の御力を具えた「聖霊」となって全世界を支配する「私たちの主イエス様」へ移行する出来事です。昇天のイエス様を「ひれ伏して拝む」弟子たちの信仰の内容は、まさに「この出来事」を表す姿勢です。
 主が、「わたしは、父(神)が約束されたもの(御霊の賜)をあなたがたに送る(発与する)。あなたがたは、(人の想いをはるかに超える)高い所から(降る)(不思議な)力に覆われる(圧倒される)。それまで、都(あなたが居るその場)にじっと動かないで居なさい」(ルカ24章49節)」と言われたのは、このような事態が起こるからです。「主イエスの御名を呼び求める(心で唱える)者は皆救われる」(ローマ10章13節)とパウロが証(あか)しするとおりです。「ナザレのイエス様、どうぞ御臨在ください。」この祈りに応えて働いてくださるのが、生きる知恵と力と愛を与えてくださるイエス様の「命の御霊」です。
 どうしてそんなことが起こるのですか? それは、あなたが人間だからです。どうして人間に起こるのですか? 人間とは「宗教する人」(ホモ・レリギオースゥス)、言い換えれば「宗教する存在」だからです。しかし、それは危なくないですか? だから、イエス様は、「あなたたちは大丈夫だよ」(あなたたちに平安あれ)と言われるのです。どこでも、だれでも、「このイエス様」に出会い、このイエス様によって救われてほしい。これが、私(私市)の切なる祈りです。
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