「新次元」のパワー
          (2025年10月8日)  
 2025年9月20日〜21日の京都嵯峨野コミュニティ内のホテル・ビナリオでの特別集会は、主イエス様の御霊のお働きにおいて、大きな意義を帯びていたことを今にして知る。特別集会から2週間経って、なにか全く新しい次元の主イエス・キリストの御霊のパワーが働くのを覚えた。仏教、神道、儒教、だけでなく、既成のいわゆる「キリスト教界」をも超克するほどのパワーである。諸宗教、諸国家、諸民族、諸文化をも超絶する「御霊」の底知れぬ奥深い働きである。いったい、これは、なんなのか? このような不思議な霊性は、祈りによって、その本質を見きわめないと適切な判断に到達することが難しい。こういう「霊力」は、イエス様の十字架の赦しと贖いのお働きを無にしようとする性癖、人それぞれの「自我」に根ざした自己流の宗教心を煽り誇らせることで、カルト化して、霊的傲慢に陥る危険性を秘めているから、注意深く対処しなければならない。「ゆっくり、ていねい、油断せず」である。深く祈らなければらない。自己絶対化の宗教的な霊的傲慢を警戒すべきである!「霊智謙虚 愛光無限」。若いときから、「御霊を誇り人を見下す」罪を犯してきた己の罪の本質を、90歳を過ぎたこの時に初めて、イエス様の十字架に照らされて、悟らしめられる!その上で、悔い改めに導かれ、己の犯した甚大な罪への赦しが与えられたことを知らしめられ、ひたすら感謝する。
 いわゆる「反ペンテコテ」の人たちが口にする「ペンテコステの罪」をも消散せしめるまでに輝きを発する「十字架の御霊」の顕現である。十字架におかかりになり、復活して今も生きて働いておられる主イエス・キリストが、「わたしである」とご臨在くださるところに生じる信・望・愛の御霊体験である。これに包まれると、ナザレのイエス様の御霊のお働きによって、己(おのれ)が「なくなり」、愛光にあって無になる。
 こういう御霊のお働きは、フロイトが指摘した「人間の原罪」に潜む「オイディプス・コンプレクス」をも追い払う力を有している。その上、こういう御霊のお働きは、大自然を生み出し創り出す「命の御霊」、言わば、人間と自然の両方を育(はぐく)み、これを活かし強める「命の御業」を働かせる。イエス・キリストの御霊にある「結婚愛」もこれに含まれている。
 「いかなる罪をも赦し贖ってくださる」太陽の光りにもたとえられる陽光無限の和解と愛。この驚くべき不思議な御霊のお働きの「広がりとパワー」に圧倒される。これこそ、「御霊にある十字架の恩寵」の賜(たまもの)にほかならない。イエス・キリストの十字架の罪の赦しと贖い。「おらせたまへ この身を、主よ、十字架のかげに、とこしへまで」(聖歌396)である。これのほかに求めるものなし。主様からの不思議なご教授とご警告に与(あずか)り、これを感受し感謝します! 御復活のイエス様、どうぞ御臨在ください。アーメン。

          
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